マレーシア就職日記「何で、できないのですか。どうして、できないのですかの嵐」
これから本格的に運用が始まるシステムのサポート立ち上げメンバーに入りました。日本人男性おふたり(私よりずっとお若い...)にこれからお世話になります。
さっそくリーダーに「なぜマレーシアに来ようと思ったのか。」を聞かれ、もう素直に「ボンビーガールを観て来ました笑」と答えると「あのふたりは20代ですよ。」と真顔で言われました。そこでハッとし、気づいた自分の年齢。この瞬間まで考えもしなかったことでした。だからチャレンジできたのかもしれません...笑
遡ること通信会社の内勤時代に、ノートPCの調子が悪くなり困っていると、お隣の私の教育係をしてくれていた方が、社内ヘルプデスクに問い合わせるよう教えてくれました。
電話をかけて状況を説明すると「ちょっとこのままお待ちくださいねー。」と感じの良い女性の声に従いお待ちしていると、画面のカーソルが動き出し、ささっと困りごとを解消してくれました。その間私は「わぁーすごいですねー。おぉーっ!」と驚きの声ダダ漏れでしたが、彼女は笑うこともなく「こんなの朝飯前ですよ。えっへん。(私の想像)」ぐらい思ってそうな感じでした笑
丁寧にお礼を伝え電話を切ると「はぁ...カッコいい!」と思い、社内ヘルプデスクってこんな困りごとを解決してくれる、すごい存在なのだと認識されました。私に。
さて、長い時を経て、今度は私がこれをやりにマレーシアまで来ました。「IT未経験でもOK」をそのまま受け取り、まったくこの辺りに明るくない私は、ここで学びながら、あの時私を感動させてくれた彼女のようになるのです...そうなるはずでした笑
さっそく最大のピンチが訪れます...新しいシステムのサポート?しかも立ち上げ???
「うちは電話の業務ではありませんよ。」
えっと。自分の唯一の強みが消えました...
IT未経験でも採用されたのはそこではなかったの?
ノートPCの画面に並ぶ「ファイル見てください。」と言われます。ひと月後、業務に入る前にテストがあり、受からないともちろん業務にはつけないとのこと。
連日見ます。が...全て日本語なのに全然わかりません。
何がわからないのかすらわからない...
覚える?この莫大な資料と流れを全部頭に入れるんですか...無理。
そしてテスト。
予想通りまったくできません。
ここでリーダーから雷が落ちます。
「何でまったくできないんですか?」
「研修に割くコストなんて無いんですよ!」
ごもっともです。
それでも何とかテストはクリア。
「テストは終わっても、3ヶ月の研修期間中は安心しないでください。」のひと言(いつでも日本に帰すぞゴラァって感じ)
コールセンター経験を活かせるはずが「電話業務は無い。」と言われ、完全未経験となり、リーダーから「何でできないんですか。」「どうしてできないんですか!!!」の言葉に心で泣きます。
「IT未経験でも可って書いてあったんです。。。」と弱々しく答えると「未経験にも程があります!!!」とさらに呆れさせてしまいます。
「わからないのなら聞いてください!」と言ってくださったので、聞こうとするのですが、もう何がわからないのかすら、わからないので、質問もワケがわからなくなります。
『「自分はこういう認識ですが、これこれこうであってますか?」と聞くんですよ。やり直し!』と言われて...
「認識...?」無い。
「あってますか?」と聞く自分の認識すらない。。。
もうほんとごめんなさい...
私の席の後ろにマネージャー席があります。常に目に入り聞こえていたことでしょう...