マレーシア就職日記「みんな辞めてしまい、私も他社からのお誘いに乗る日が来た」
そうこうしているうちに、私が入社して半年も経たずにリーダーと先輩が、入社から1年を迎え退職するという非常事態を迎えます。
システム本格始動の前ですよ。え、そんな...
他チームから次のリーダーを迎えることになりました。立ち上げから長年いらっしゃるという他チームの「神様」と呼ばれるそのお方は、私同様、イチからこのシステムを覚えることになります。PC画面を前に、もう固まってしまっています。私にはわかるんです。何がわからないのかすら、わからないのでしょう、、、
読みは当たります。やはり神様は動かしてはいけないのです。
固まっています。ずっと。
今のリーダーと先輩がいるうちに、聞けることを聞けば良いのにと逸材さんは仰います。ほんと仰る通りなのですが、もはや何をどう聞いたら良いのかすら、わからないのでしょう。
私もやっとこさ戦力になってきたところです。痛いほど気持ちはわかります。
その後、本格的にシステムの運用が始まりました。
初代リーダーも先輩も、もういません。この3人『もと神様の新リーダー』『逸材さん』『目指せ!脱ポンコツの私』+『三代目(えらい人)』でやるしかないのです。
新リーダーは固まり続け、止まらない案件を捌き続ける私たちを置いて定時退社していきます。その後、体調を崩し長期不在。。。
逸材さんも、業務量が半端無く増え、不在となった新リーダーに不満が大爆発。三代目(えらい人)がなだめるも、その後退職してしまいます。彼女とは大変な時期を乗り越え、公私ともにものすごく助けてもらいました。今も私にとってかけがえのない人です。
気がついたら初期メンバーは私ひとりになっていました。
その後増員が続きましたが、今度は私のやり方では数が捌けないと否定されます。初代リーダーが、ユーザのことを一番に考えた流れです。
「初代リーダーがいたら怒られますよ。」と言えば「初代リーダーはもういないんですよ。」と返ってきます。もはや私はお局扱い、笑。
三代目(えらい人)が私の後ろにきて「席がひとつ多いんだよね。」と仰った頃から、体調がおかしくなってきました。
ここはもう私のいる場所では無いと判断します。以前から知人にお誘いいただいていた会社を受けることを決めます。
その後、リーダーが変わります。知識経験ともに豊富でお人柄も素晴らしい、元エンジニアの方が、他チームから来てくださることになりました。「こんなやり方をしていてはダメだ!」と、もとの状態に戻すべくリーダーは動いていきます。私が転職を決めた後でした...もっとご一緒したかったです。
私はリーダーのサポートをさせていただけるようになりました。そして最後までこのチームに私が必要だと、退職を考え直すように言ってくださいました。涙が出るほど嬉しかったです。この言葉をいただけただけで充分です。
ある日、私はリーダーに「まるで初代リーダーが、優しくなって帰ってきてくれたようです。」と伝えると「これが私のやり方ですよ笑」と話してくれました。頼もしい!もうこのチームは大丈夫。
入社から1年。今思えばあっという間。ペナルティも発生せず、HRから手続きを進めてもらい、タックスクリアランスも済ませて円満退職となりました。
皆さんから、メッセージのたくさん書かれた寄せ書きをいただきました。私の宝物です。ここが初めてお世話になる会社で本当によかったと思っています。
ただ、リリースレターがあればそのまま国内転職できるのですが、出していただけないので、一度マレーシアを離れ再入国しなければなりません。猫を預かってもらい、日本に戻ります。マレーシア再入国の時期にちょうどルールが変わってしまうなんて、この時には思いもしませんでした。
※1年勤めると会社からのペナルティが発生せずに退職できます。次はビザの切り替えのタイミングや、税金の関係で12月末と年明けから半年以降が多いです。退職2ヵ月前には退職の意思を伝えなければなりません。退職時期を見誤ると、予想外の出費に驚くことになってしまいます。