機上日記「咳が止まらないまま機上の人になる」
9月後半にマレーシアへ入国し、なんだかんだで12月に入りました。
11月に入ってすぐ風邪をひき、その後、気管支炎に移行してしまい、11月はまるまるひと月、咳の止まらない日々を過ごしました。
週末の予定は丸潰れ。残念ですが、咳がひどいと、人に会いにくいので仕方ありません。
日本への飛行機の予約も、変更を繰り返すこと2回。今回の滞在は、車の名義変更の件があったので、そう予定通りには進まないだろうと、あらかじめ2回まで、変更のきくチケットを購入していたのが幸いでした。
1回目の変更は、39℃の高熱を出して、4日で体重が5キロ落ち、体力激減ヨロヨロの為、もう迷うことなく変更。
その後、咳だけが残り、2週間経っても、まったく治る気配がなく、レントゲンを取りに行くことになり、2回目の変更。
あまりに咳込みがひどく、クリニックを受診した際に「ウイルス性ではなく、人にはうつさないから、飛行機乗って帰っても大丈夫よ!」とは言われたものの、まわりの席の人は、不安な思いをするに違いないと思った為、帰国を延期することにしました。
1週間あれば薬も効いてくるだろうと言われ、再受診の予約をし、その後、受診した際に「気管支炎は、治るまで2ヶ月かかることもある」と言われてびっくり。何ですと???
そして迎えた今日。
マレーシアのクアラルンプール国際空港を、予定より40分遅れで、無事飛び立ちました。静かなエリアの1番前の、真ん中の列の、これまた真ん中の席で、今この投稿を打っています。足元が広くて楽ちんな席です。
処方薬を飲んだり、吸い込んだりしていたものの、やはりしつこい咳が残りました。
マスクをして、大人しく座っていても、咳は出ます。ごめんなさい。。。
そして今、お隣のおばさまから、まったく同じ咳が聞こえてくるではありませんか。ふと見ると、同じくマスク姿。「お互い、辛いわよね。」といった感じで、微笑み合います。そこに言葉は要りません、笑。
同じ悩みを抱えて、今ここに座っている...咳をしてもひとりではない。わかり合える人がそばにいるのだと思えたことで、とても救われた気がしました。
前に向かって咳をしていますが、周りの方には、ほんと申し訳ないです。。。
お隣の咳込み奥さまは、ご主人が通路を挟んだ隣に座っていらして、それはもう仲睦まじく、スマホを行き来させてゲームをしていらっしゃいました。
お歳は白髪がとても素敵な、70歳代といったところ。咳込み奥さまの指先には、桜色のジェルネイルが…なんて可愛らしい♡
笑顔もチャーミングで、咳だけでなく何だかとても気になる存在。
ご主人は嬉しそうに、奥様とゲームをし、食事を選び、飲み物を奥様と一緒に飲んで、ものすごく嬉しそうにしています。
食事後は時々奥様の手を握っていらして...読書に夢中な奥様は無反応、笑。ご主人は背中をさすりにきたり...これも無反応だった、笑。でも、食べたいスイーツは奥様のほうから、ご相談。もう微笑ましすぎます。
日本から先へ飛ばれるのでしょうか...
それとも、円安の日本滞在を楽しみにいらしたのか、わかりませんが...なにせお互いに咳がコホコホ...お伺い出来ませぬ。
さて、気になる反対側のお隣の方は...
ノートPCを開いて仕事していらっしゃいました。ほぼ同時に咳込む私たち2人に、何も思わないはずはありません。6時間35分の空の旅です。
お戻りになられないな、と思っていたら、お席を移られていました。救いは、窓側からの3席を、おひとりで使っていらしたことです。ほんと申し訳ないです。。。
ただいま、マレーシア時間21:18。
さあ、あと35分で羽田に到着だそうです。
12月の日本は、冬。師走。
東京の夜の気温は、ひと桁台。
ノースリーブワンピと、ビルケンのサンダルで過ごしていた、南国での日々を懐かしく思うことでしょう。
年末のご挨拶まわりで、忙しくなります。
その前に咳を何とか...コホコホ。