マレーシア就職日記「とうとうトレードの提案がなされることに」
私のポンコツぶりにマネージャーからひとつの提案がなされました。
私が他チームに移動し、他チームの、元プログラマーである「逸材さん」を迎えるというものです。
ところがうちのチームと他チームでは、そもそも採用元が違っており、この垣根は簡単に越えられるものではないとのことで、前任者は時間がかかっているうちに退職してしまったとのことでした。
私は「もう、それはそれはどうかお願いします。」とお願いしたところ、その代わり私は他チームに行ったからといって、そこからまた移動することはできないと釘を刺されました。
その後、チームリーダーから私に対して「厳しくしてしまった。大丈夫だと思っていた。」と態度が軟化し、もう少し頑張ってみないかと諭されます。私は明るいポンコツなので、ちょっとぐらい厳しくしても大丈夫だろうと判断されていました。
単純なのでまた「ご迷惑でなければ、移動せず頑張ってみたい。」とマネージャーに申し出て、また嵐の中に戻ることにしました。
ところが、私と交換することなく、逸材さんはうちのチームへの移動が決まります。わーい。
逸材さんが来たことで、リーダーはとても嬉しそう。笑顔で逸材さんと難しい話をしています。逸材さんは私のポンコツぶりを目の当たりにし「今まで、どうやって生きてきたのですか。」と。まわりにはいなかったタイプだと不思議がられます笑
こうして『元SEのチームリーダー』『リーダーからのたたき上げでサブリーダー的存在になった先輩』『元プログラマーの逸材さん』そして『最年長ポンコツの私』の4人でスタートすることになりました。
ここに日本側の『三代目(えらい人)』が加わり、皆でよく飲みに行き親睦を深めていきます。仕事を離れると、特にリーダーは別人になるタイプで、毎回近所のカラオケで最高に盛り上げてくれて楽しかったです。このギャップが救いでした。
仕事は、先輩が私の教育係となり「えっとー、直しようがないので、このメール全文作り直していいですかー?」と苦笑いしながらも、わかりやすく説明してくれます。IT業界未経験からスタートした先輩はマレーシアに来て、まさかこんな17歳も年上でポンコツの教育係になるとは夢にも思ってなかったことでしょう。「一生ついて行きます!」ぐらいの勢いで必死に学んでいき、何とか私も戦力になっていきます。